フランスワールドカップ1998 そりゃもう!大騒ぎさ!

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  あの日からちょうど一年。シャルルドゴールの風が懐かしい。ありがとう日本代表!俺達がここに来れたのは君達のおかげだ。ありがとう会社!2週間も休む俺達をクビにせずに飼っていてくれて。そして、忘れては行けない、ありがとうかーちゃん!子供がもうすぐ産まれるにもかかわらずこんなおれをフランスに送り出してくれて。よーし、一通り感謝したので本題に戻ろう。

  CDGに降り立った俺達はかなり浮き足立っていた。もう、だれとでも騒ぎたい気分でいっぱいだった。しかし、ロビーについたとたん「あんまり浮かれ過ぎるとやばいぞー」と神様の啓示みたいな光景が俺達の目に飛び込んできた。一年前とは全然違う光景が。なんと、空港のそこら中にマシンガンをもった兵隊らしき人達がいっぱい!!さすがにワールドカップだぜ!って感じの厳戒態勢のCDG空港だった。マシンガンを持って巡回してる奴がエレベーターでおれの後ろについて下りてきた時はさすがに背中がむずむずしたもんだ。「走るなー、走ったら撃たれるぞ!」ってね。

  1日目はパリ泊。空港からホテルまでの電車の中でアミーゴ発見!しかも、何とタイムリーなアルゼンチン人ではないか。聞く所によると日本戦のチケットは持ってないのでトゥールーズには行かないと言う。それではと、俺達はトゥールーズに応援しに行くんで、あんたの為にアルゼンチンも応援しとくよとウソの約束をして別れる。

  そんなこんなでパリのホテルに着くとそこにはオランダのサポーターが目に付く。次の日のベルギー戦応援のためだろう。そんな中ジャマイカサポを見かけたが、俺達のユニフォームを見たとたん恐れをなしてどっかに消えていってしまった。日本強し!チェックインした俺達は本日の目的を果す為シャンデリゼへ急行。

  シャンデリゼに着くと、周りはワールドカップ一色!何処で騒ごうかと、俺達の目は泳ぎっぱなしである。そして、シャンデリゼで一番目立ってる奴等発見!その数2,3百人。完全にオランダサポがシャンデリゼ通りを占拠していた。早速そいつらの集団の中に入っていく。奴等はでかいでかい。身長183cmの俺が入っていってもすべて目線は上になっている。(写真1写真2参照)こいつらが暴れだしたらどうしようもないよほんとに。 2002ではスタの警備のボランティアを狙ってるおれとしては、こいつらの弱点を把握しとかねば...と思ってると周りの奴等が思いもよらぬ行動に出た。なんと俺達に向かって手を合わせ出したのだ。さらに、そばで仲間に入りたそうに様子を見ていたにいたドンタコスで有名なメキシカン達やアルゼンチン人と一緒になってやりだしている。奴等に言わせれば「俺達はジャポン→ジャポンは東洋の神秘の国&仏教の国→ゆえに拝むべし。」(ジャポン第一の法則)と、こういう事らしい。すかさず、俺達は釈迦如来の格好をしたのは言うまでもない。こうして、意気投合記念撮影とあいなりました。

  いかんいかん。今日はこんな事をしに来たわけではない。今日の目的はLIDOに行くことだった。しかし、俺達は重要な失敗を犯していた。LIDOは社交の場であって紳士淑女の集う所(しかし、そこはパリ。ショウに出てくるねーちゃんはみんなトップレス。)だった。俺達の格好は上記写真のような格好である。ちなみに下はスニーカーやサンダルである。どう見ても駄目だろうと思ったが、一応黒服のニーちゃんに聞いてみた。「ボンソワール。」発したフランス語はたった一言。あとは身振り手振りで「おれたちゃココに入りたいんだけどOKかい?」と言ったつもり。そうするとそのニーちゃんは「今は駄目だけど次回のショウがある午後9:30にまたここに来い。」と言ってるみたい。まじかよ、やったぜ!  俺達は9:30までオランダサポやちょうど南アフリカに勝って騒ぎに繰り出し始めたフランスサポ達(こちらはいかにもフランスっぽい奴等)といっしょに路上で騒ぎながら暇をつぶし、時間になるといそいそとまたその場所にいそいだ。するとすんなり第一関門突破。奥に入っていくと、金払う場所の前に行列ができているので、その列の最後尾へ。そして俺達が金払う番になって黒服のボスみたいなやるが、その服はちょっと...って顔してる。そいつは俺達のユニフォームを指して、「うちはフォーマルウェアじゃないと入れない。スポーツウェアで入った奴はいない。明日また来てくれ。」とこう言ってるみたいだ。ちょっと待ったー。そりゃないぜセニョール!じゃないムッシュー!俺達は今日しかパリにいないのさ。今日をのがすとまた来年まで待たなくちゃ行けない。俺達は必死になって「ONLY TONIGHT!(今日しかねーんだよおっさん!)JAPANESE FORMAL WEAR!(日本人は、公式の場ではいつもこの蒼いユニフォームにふんどしだ。日本の国会中継とか見てみろ。)」と繰り返してると、ボスが「JAPAN」という言葉に反応した。ショーがねーJAPANならOKにしてやるかみたいな感じで奇跡は起こったのだ。おー、ここにも黄金の国ジパング伝説が生きていたかー。俺達はユニフォームでLIDOに入った最初のお客となったのだ。そしてある1つのことが解った。ここフランスではお店屋等、観光客相手の人は黄金の国ジパング伝説が通用する。そういう所では積極的に「俺達はジャポン→金持ってる→あほだからいくらでも金落とす」(ジャポン第二の法則)というフランス人の意識を逆手にとってどんどん活用しよう!ようするにジャポンというネームバリューを水戸黄門の印篭の様に使おうということですな。しかし、これは観光客相手の職業の人に限ったこことなので、一般人はそうではないので気を許さないように。で、苦労して入った甲斐あってとてもグッドなショウでした。
そしてこれがLIDOにユニフォームで初めて入った人達の画像である。( ユニフォームにシャンパンがフランスワールドカップの雰囲気をかもし出してるぜー。)

  今回はここまで、続きは「ROAD in FRANCE 飛翔編」で

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このページは、1高木ファンが2008年4月17日 01:19に書いたブログ記事です。

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